Ernst Leitz Summar 50mm F2.0(ライカズマール)
ものすごく変わった写りのするオールドレンズが欲しいなぁと思って、手を出したのが「Ernst Leitz Summar 50mm F2.0」。
Summar = ズマールって読むらしいです。レンズには5cmという表記がありますので、表記としてはそちらが正しいんですかね。
調べたところ、1933年から1938年に製造されたレンズ。
約80年前のレンズが今も使えちゃうなんてところにロマンを感じてしまいます。
このレンズ、前玉が柔らかいという性質があって市場に出回っているものでも「前玉キズ多数」というものがとっても多い。古いレンズなのでカビ、曇りなどコンディションの悪いものも多数。
さらには元々、癖のある写りで当時から癖玉として悪評もあったとか。
なんだかオールドレンズ遊びにはもってこいな感じがします。
今回はライカを多く取り扱うネットショップで購入しましたが、「前玉のキズがかなり多いです」と注意書きがありました。その分、相場より値段も手頃でした。
(光を当てると傷だらけー)
僕はライカのボディなんて持ってないのでα7Ⅱにマウントアダプターを使って装着します。
SummarはライカLマウント。これもL39とかM39とか表記があってアダプターを買うときにホントに大丈夫なのかちょっと迷いました。確かネジ径の数字だったかと。
(かっこよい)
最初は安いマウントアダプターを使っていたんですが、最短撮影距離が約1mと長いため、撮り逃すシーンも多くて「VM-E Close-Focus Adapter」と「M/L変換リング」を使うことにしました。これで最短撮影距離が約50cmほどになります。
(レンズよりアダプターのが高いパターン…)
このSummarは沈胴式なのでこのくらいコンパクトになります。
ただ、ボディに付けている時に誤って短くしてしまうと撮影素子などを傷つける恐れがあるので、マスキングテープで沈胴しないようにしておきます。
あと一応、レンズフィルターも付けました。(34mm径。かなり小さいのであんまり取り扱いはないかも。)
さっそく散歩がてら何枚か撮ってきました。
(α7Ⅱ,Ernst Leitz Summar 50mm F2.0)
開放絞りで。明るい部分はかなり滲んでいます。ボケもグルグルしていかにもオールドレンズって言う感じですね。いいですねー。
開放なので解像度はあまりないのですが、ピントを合わせたベンチはなんだか存在感を感じます。
(α7Ⅱ,Ernst Leitz Summar 50mm F2.0)
絞りと光の加減で写りがかなり変化するので光を読みながら撮影するのがとても楽しいレンズです。オールドレンズの醍醐味です。
(α7Ⅱ,Ernst Leitz Summar 50mm F2.0)
試しに思いっきり逆光で撮ってみたところ、盛大なフレアで真っ白になりました笑
前玉の傷のせいもあるんでしょうが、非常に癖が強い。
こりゃ面白い。
そういえば焦点距離50mmって初めて買ったかも。
あ、Ai Nikkor 50mm f/1.4Sは持ってた。
APS-Cのカメラでは35mmをずっと使っていたので原点回帰した気分。
(α7Ⅱ,Ernst Leitz Summar 50mm F2.0)
絞ればある程度は解像しますし、アダプターを介しても無望遠ちゃんと出てるようで一安心。
あぁ…淡い感じが良い…
元々、このレンズは「曇天時のモノクロ」で使おうと思って買ったレンズで、光源のない場所ではしっとりした写りになります。まだあまり曇天時の撮影はしていませんが、曇りの日って「あー、今日は撮れないなー」って諦めモードになりがちだったので、今までにない写真が撮れそう。
(α7Ⅱ,Ernst Leitz Summar 50mm F2.0)
デジタルカメラだとISOの自由があるので室内での撮影も気軽に出来そうです。
もう少しちゃんと撮った写真もあるので次の記事にでもまとめたいと思います。
ではまたー。
(続きはこちら)