ウツシエカメラ。〜日常を撮る〜

ウツシエカメラ。〜日常を撮る〜

写真やカメラが好きな2児の父。本業は心理カウンセラー。

タイトルをつけること。

こんにちは、桜 秋人(@akiton58mm)です。

 

みなさん、写真にタイトル(題名)って付けますか?

 

タイトル付けるのって中々難しいですよね。

 

今回は写真のタイトルについて僕なりの考えを書いてみます。

 

付けない人には「写真の邪魔になる」とか「先入観が付いてしまう」とか色々理由があると思います。単純に「めんどくさい」っていう人もいるでしょう。

 

僕はなるべくなら付けたいと思っていたのですが、写真によってケースバイケースと感じてきたのでその辺りを書いていきます。

 

まず、一つはタイトルって基本的には「何を自分が撮ったか」だと思うんですよ。

 

撮りたいものがハッキリしてる場合はタイトルも割とすんなり決まると思います。

 

逆にタイトルがあまり浮かばない写真ってありきたりだったり、何となく撮った写真だったりします。

 

別に何となく撮った写真でも構わないと思うんですけど、自分で「これは何となく撮った写真だな」と理解することは大事だと思います。

 

別に凝ったタイトルでなくてもいいんです。

 

ゴッホの「ひまわり」だってムンク「叫び」だってそのままですが立派な作品ですからね。

(本人が付けたかは知りませんが)

 

もう一つの理由は、言葉には「共通認識」があるということです。

 

既に有名な写真や有名な人が撮ったものは別として自分が撮った写真に共通認識なんてないですよね。

 

それに比べて言葉にはある程度の共通認識がありますから、もし自分の伝えたいことがあれば言葉の力を使うことでより明確に伝えられると思います。

 

「自由に見て欲しい」とか既に被写体自体に共通認識がある場合はこの限りではないですが。

 

f:id:akiton58mm:20180328124246j:image

例えばこの写真は「Sunday morning」と題しました。

 

写真だけでは時間帯も伝わらないかも知れませんが、「休日の朝、ゆったりとした時間」を表したかったのでこのようなタイトルになりました。ある程度、タイトルで補足出来てるかなと思います。

 

f:id:akiton58mm:20180328124308j:image

もう一つ例を。「鳩と人」と題した写真です。

 

これはちょっと説明的で良い例ではないかも知れませんが、「街中での鳩と人の付かず離れず」みたいな距離感が面白いなと思って撮った写真です。

 

タイトルがあることによって「鳩と人の距離感」に目が行くといいなぁと思って付けました。タイトルがないと人影に目が行くか微妙なところですね。

 

似つかわしくないタイトルを付けることで写真のイメージが伝わらないこともあると思います。

 

この辺りは経験も大事だと思うので「これは間違えたな」と思ってもそれはそれでいいんじゃないでしょうか。

 

逆に僕がほとんどタイトルを付けない被写体もあります。

 

それは「猫」です。

f:id:akiton58mm:20180329204807j:image

 

猫が好きなんですが、猫の写真に関しては多くの場合、「あ、猫だ。可愛い。」と思ってもらえればそれで良くて、あえてタイトルを付ける必要がないかな、と思うことが多いです。

 

f:id:akiton58mm:20180329204841j:image

 

これは「猫」という被写体がある程度の共通認識があるという風に考えています。

 

「猫を可愛いと思わない」人はいるかも知れませんが、「猫が可愛いと思われてることを知らない」人はいないでしょう。

 

「猫が好きで撮ったんだな」くらい伝われば満足です。タイトルをつける時もありますけどね。

 

f:id:akiton58mm:20180329204824j:image

「てくてく」

 

風景を撮る人にも同じようなことが言えるかも知れません。

 

「綺麗な景色」というのはみんなの心を惹きつける魅力があるので、写真自体にパワーがあって言葉で表現するのは難しそうですね。

 

こんな風にタイトルもケースバイケースで上手く活用しながら写真を見せていけたらいいなと思っています。

 

人のタイトルを見て「この人はこういう視点で撮ったんだな」とか、写真がより良く見えてくることも多いので、僕にとってはタイトルもまた写真を楽しむ要素の一つです。

 

タイトル以外もキャプションで伝えるなんて方法もありますし、他にも色々方法があるかも知れません。

 

まだまだ未熟者なのでこれから洗練させていきたい部分でもあります。

 

ではまた。